秋の夜長にヨナス・ヨナソン
今週のお題「読書の秋」私が最近読んではまったのが、ヨナス・ヨナソンさんです。
映画化もされたこれ
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ともかくばかばかしくって面白い。主人公が100歳の不良老人てとこがまず面白い。まだ読んでない人は読んでもらいたい。老人はいい人だなんて誰が決めた?みたいな感じで、予定調和はことごとく裏切ります。主な登場人物は100歳の酒と爆弾好き老人、運の悪い小悪党老人、元医学部でエンジニアでその他色々なホットドック店主、森の中に住むべっぴん(ペットは犬とゾウ)、自称犯罪組織のボス、アインシュタインの弟、頭の弱い成功した政治家。皆、不思議でしょ。20世紀の歴史上の”困った”有名人もたくさん登場。ここまでナンセンスの連蔵だともう笑うしかない。北欧感覚の冷めた感じも私は好きだなあ。女性が強いところも北欧ぽいです。
バリ島も人生中盤と最後に登場。行ってきたばかりなので、あの扱い、割と納得。うん、ミスター・ダラーならあの島は何でもありでしょ。バリ島の景色、入れてみましょうか↓
なんだかめちゃくちゃなのに辻褄はあってるのがすごいです。読書の醍醐味の味わえる一冊でした。
ヨナスさんは自分のおじいさんから面白おかしい人生譚をを聞いて育ったそうですが「それホントの話?」と聞くと「ホントの話(だけ)をしてもつまらん」と言われたそう。これって作家の英才教育です。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンさんにも似たエピソードがあります。ミステリーの女王アガサ・クリスティは母親と空想のお茶会をしていたとか。
ではまた。